この記事でわかること
- 弥生会計オンライン版で勘定科目を追加する[設定]→[科目設定]→[科目を追加する]の3ステップ
- デスクトップ版で科目を追加する[勘定作成](F8)→[登録](F12)の手順と科目コードの決め方
- 補助科目で「普通預金」を銀行別、「売掛金」を取引先別に細分化する方法
- 「科目を追加できない」ときに見るべき権限・プラン上限・コード重複・固定科目名の4点
公的情報源: 国税庁「決算書(青色申告決算書・収支内訳書)」(参照)
結論を先に書きます
弥生会計の勘定科目の追加は、オンライン版もデスクトップ版も[設定]→[科目設定]からたどる点は共通です。違うのは追加ボタンの名前で、オンライン版は[科目を追加する]、デスクトップ版は[勘定作成](F8)になります。
ただ、その前に確認したいことがあります。弥生会計は会社法・税法に準拠した標準科目が初期登録済みで、多くのケースは追加しなくても対応できます。まず既存科目で足りるかを見てから、不足分だけ追加するのが効率的です。
- 追加の入口は両版とも[設定]→[科目設定]。追加ボタンはオンライン版
[科目を追加する]/デスクトップ版[勘定作成](F8) - デスクトップ版の科目コードは後から変更できないため、既存体系に沿って番号を決める
- 科目を増やしすぎず、内訳管理は補助科目で行うと決算書が煩雑にならない
- 追加できないときは権限・プラン上限・コード重複・固定科目名の4点を確認
弥生会計の勘定科目設定の基本
弥生会計には、初期状態で会社法・税法に準拠した標準的な勘定科目が登録済みです。そのため、基本的な取引なら追加なしで仕訳できます。
科目を追加するのは、業種固有の科目を使いたいときや、管理目的で科目を細分化したいときに限られます。まずは下表で、自分が使いたい科目が既存の体系のどこに入るかを確認してみてください。
弥生会計の勘定科目体系
| 分類 | 主な科目 |
|---|---|
| 流動資産 | 現金、当座預金、普通預金、売掛金、棚卸資産 |
| 固定資産 | 建物、車両運搬具、工具器具備品、ソフトウェア |
| 流動負債 | 買掛金、未払金、未払費用、前受金、預り金 |
| 売上高 | 売上高、売上返品・値引 |
| 売上原価 | 仕入高、期首・期末棚卸高 |
| 販管費 | 給料手当、旅費交通費、通信費、消耗品費、地代家賃、租税公課など |
一般的に必要な科目は、ほぼ初期登録済みです。追加の前に、まず既存科目で対応できないかを確認しましょう。似た科目があるのに新設すると、後から「どちらに入れたか分からない」混乱を招きます。
【弥生会計オンライン版】勘定科目を追加する手順
弥生会計オンライン版の科目追加は、ブラウザの設定画面から5ステップで完了します。
- 左メニューの[設定]をクリック
- [科目設定]を選択
- 追加したい分類タブを選択
- 右上の[科目を追加する]をクリック
- 必要項目を入力して[保存]
分類タブは、追加したい科目が「経費なのか売上なのか」で選びます。経費・費用なら販売費及び一般管理費、収入・売上なら売上高タブです。
入力する項目
追加画面で入力するのは、次の4項目です。最低限「科目名」と「税区分」を埋めれば登録できます。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 科目名 | 任意の名称(例:「セミナー参加費」) |
| 表示名(決算書) | 決算書に印字する名称 |
| 税区分 | 課税・非課税・対象外などを選択 |
| メモ | 任意(使用ルールのメモなど) |
税区分の選択を誤ると消費税の集計がずれます。課税・非課税・対象外の判断に迷ったら、似た既存科目の設定を見て合わせるのが安全です。
分類タブの選び方
「どのタブに入れればいいか分からない」ときは、追加したい科目の性質から逆引きします。
| 追加したい科目の種類 | 選ぶタブ |
|---|---|
| 経費・費用 | 販売費及び一般管理費 |
| 収入・売上 | 売上高 |
| 預金・現金 | 流動資産 |
| 借入・未払 | 流動負債 |
【弥生会計デスクトップ版】勘定科目を追加する手順
デスクトップ版(やよいの青色申告/弥生会計プロフェッショナル等)も、入口は[設定]→[科目設定]で共通です。違いは、ファンクションキーで操作する点と、科目コードの入力がある点です。
- [設定]→[科目設定]を開く(Quick Navigatorの[導入]からでも可)
- 左ペインで追加先の分類を選択
- [勘定作成](F8)をクリック
- 科目名・科目コード・税区分などを入力
- [登録](F12)をクリックして保存
入力する項目
デスクトップ版で特に注意したいのが科目コードです。数字3桁で、既存コードと重複できません。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 科目名 | 任意の名称 |
| 科目コード | 数字3桁(既存コードと重複不可) |
| 税区分 | 課税・非課税・対象外などを選択 |
| 決算書表示名 | 決算書に印字する名称 |
科目コードは後から変更できません。新設するときは、既存コードの体系(販管費は7XX番台、など)を確認し、その並びに沿った未使用番号を割り当ててください。あとで並び替えに苦労しないための、ひと手間です。
補助科目を追加して科目を細分化する
「勘定科目を増やしたいけれど、決算書が長くなるのは避けたい」——そんなときに使うのが補助科目です。
補助科目を使うと、ひとつの勘定科目をさらに細かく管理できます。決算書の科目数は増えないまま、内訳だけを把握できるのが利点です。
補助科目の活用例
| 勘定科目 | 補助科目 |
|---|---|
| 普通預金 | 三菱UFJ銀行、みずほ銀行、楽天銀行 |
| 売掛金 | 株式会社A、株式会社B |
| 広告宣伝費 | Web広告費、チラシ印刷費 |
| 旅費交通費 | 国内出張、海外出張 |
オンライン版での補助科目追加手順
- [設定]→[科目設定]を開く
- 対象の勘定科目行の右端にある[補助科目]をクリック
- [補助科目を追加する]→補助科目名を入力→[保存]
デスクトップ版での補助科目追加手順
- [設定]→[科目設定]を開く
- 対象の勘定科目を選択
- [補助作成](F9)をクリック→補助科目名・コードを入力→[登録]
科目を新設するか補助科目で済ませるか、迷ったときの目安はシンプルです。同種の取引をまとめるなら勘定科目、同じ科目の中で内訳を見たいなら補助科目。基本は補助科目を優先すると、科目が増えすぎず決算書がすっきりします。
勘定科目が追加できない場合のチェックリスト
「追加ボタンが見当たらない」「保存できない」というときは、原因がほぼ4つに絞られます。上から順に確認してみてください。
Q1:[科目を追加する]ボタンが表示されない
ログインユーザーの権限不足が原因です。科目設定には管理者権限が必要なため、権限付きのユーザーでログインし直してください。
Q2:オンライン版で科目を追加できない(上限)
ご利用プランの科目数上限に達している可能性があります。プランごとの上限を確認し、必要なら上位プランへの変更を検討してください。
Q3:科目名を保存しようとするとエラーになる
弥生のシステム固定科目と同じ名前にしようとしていないか確認します。「仮払消費税等」「複合」などの固定科目名は使用できません。別の名称に変更してください。
Q4:科目コードが登録できない(デスクトップ版)
同じ科目コードがすでに存在しています。未使用のコード番号を確認し、重複しない3桁で入力し直してください。
よくある質問
弥生会計の科目設定で、利用者から特に多い質問を整理します。
Q1:一度追加した勘定科目を削除できますか?
仕訳に一度も使用していない科目は削除できます。使用済みの科目は削除できないため、代わりに「使用しない」設定(デスクトップ版は[使用しない]チェックボックス)にして非表示にしてください。
Q2:freeeから弥生会計に乗り換えた場合、勘定科目の設定はやり直しですか?
科目体系は両ソフトで大きく異なるため、原則やり直しになります。ただし全部を手作業で作る必要はありません。弥生会計の初期科目で対応できるか確認してから、不足分のみ追加するのが効率的です。ソフト別の科目の違いはfreee・弥生・マネーフォワードの勘定科目の違い比較で整理しています。
Q3:補助科目と勘定科目はどちらを使うべきですか?
同種の取引をまとめて管理するなら勘定科目、同じ科目の中で内訳を把握したいなら補助科目が適しています。科目を増やしすぎると決算書が煩雑になるため、内訳管理は補助科目の活用を推奨します。
まとめ
弥生会計の勘定科目設定について、最後に要点を整理します。
- 科目追加の入口は両版とも[設定]→[科目設定]。追加はオンライン版
[科目を追加する]/デスクトップ版[勘定作成](F8) - デスクトップ版の科目コードは変更不可。既存体系に沿った未使用番号を割り当てる
- 内訳管理は補助科目で行い、決算書の科目数を増やさない
- 追加できないときは権限・プラン上限・固定科目名・コード重複の4点を確認
科目はやみくもに増やすより、まず既存科目で足りるかを確認し、不足分だけ最小限を追加するのが、後の管理を楽にするコツです。
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免責事項
※本記事は会計ソフトの公開情報をもとにした操作手順の整理です。画面表示や仕様は弥生会計のバージョン・プランにより異なる場合があります。個別の科目判断・税務処理については、最新の公式情報および税理士など有資格者にご相談ください。
