マネーフォワードの勘定科目を追加・カスタマイズする方法|AI提案とCSV一括設定も解説

この記事でわかること

  • マネーフォワードで勘定科目を手動追加する4ステップ([設定]→[勘定科目]から操作)
  • 科目数が多いときに効くCSV一括インポートの手順と、やる前のバックアップ注意点
  • AI提案が外れたときの直し方と、自動入力ルールでの固定方法
  • 科目を増やさず管理を細かくする補助科目の使いどころ
  • 「決算書科目→勘定科目」という2階層構造の理解(追加時に最初に選ぶ場所)

結論を先に書きます

マネーフォワード クラウド会計の勘定科目は、画面上部の[設定]→[勘定科目]から追加・変更できます。手動追加・CSV一括インポート・補助科目の3つの入口を、目的に合わせて使い分けるのが基本です。

迷いやすいのは「どこに紐づけるか」です。マネーフォワードは決算書科目→勘定科目の2階層で管理するため、科目を足す前に「どの決算書科目(販管費など)の下に置くか」を最初に決めます。ここさえ押さえれば操作で詰まりません。

この記事の要点
  • 勘定科目の追加・変更は[設定]→[勘定科目]がすべての起点
  • 1〜2科目なら手動追加、大量・他ソフトからの移行ならCSV一括が速い
  • AI提案は正しい科目で登録し続けると精度が上がる(修正は学習データになる)
  • 科目名の変更は過去の仕訳・決算書にさかのぼって影響するため事前確認が必須

目次

マネーフォワード クラウド会計の勘定科目の特徴

まず、操作の前に知っておくと迷わないマネーフォワード特有の2つのしくみを整理します。AI提案と2階層構造を理解しておくと、後の追加・修正がスムーズです。

AI自動提案で入力を効率化

取引を登録するとき、マネーフォワードのAIが過去の入力パターンや取引内容から勘定科目を自動で提案します。

登録を重ねるほど提案精度が上がるしくみです。使い込むほど経理作業が速くなるのがマネーフォワードの強みで、最初の手間が後半で回収されます。

決算書科目と勘定科目の2階層構造

マネーフォワードは「決算書科目」→「勘定科目」という2階層で科目を管理します。決算書のどの欄に集計されるかが上の階層、日々の仕訳で選ぶのが下の階層です。

階層
決算書科目販売費及び一般管理費
勘定科目旅費交通費、通信費、消耗品費

勘定科目を追加するときは、どの決算書科目に紐づけるかを最初に選びます。ここを間違えると決算書上の集計位置がずれるため、追加前に置き場所を決めておくのがコツです。

初期登録済みの主な勘定科目

新規作成の前に、すでに用意されている科目を確認しましょう。多くの取引は初期科目で足ります。足りないときだけ追加する、が無駄のない進め方です。

分類主な科目
流動資産現金、普通預金、売掛金、前払費用
流動負債買掛金、未払金、預り金、前受金
売上売上高、売上返品・値引
売上原価期首商品棚卸高、仕入高、期末商品棚卸高
販管費給料手当、法定福利費、旅費交通費、通信費、消耗品費 など

勘定科目を手動で追加する手順(4ステップ)

ここからは実際の操作です。1〜2科目を足すだけなら、この手動追加がいちばん手早い方法になります。手順は4ステップです。

  1. 勘定科目の設定画面を開く
  2. 追加先の決算書科目を選択する
  3. 科目情報を入力する
  4. [追加]をクリックして保存する

ステップ1:勘定科目の設定画面を開く

最初に設定画面まで進みます。ここがすべての操作の入口です。

  1. 上部メニューの[設定]をクリック
  2. [勘定科目]を選択
  3. 「損益計算書」または「貸借対照表」のタブを選ぶ

経費系の科目を足すなら「損益計算書」、預金や売掛金などを足すなら「貸借対照表」のタブです。

ステップ2:追加先の決算書科目を選択する

一覧から、追加先の決算書科目(例:「販売費及び一般管理費」)を選びます。そのうえで[+ 勘定科目追加]をクリックします。

ここで選んだ決算書科目の下に、新しい勘定科目がぶら下がります。集計位置を決める重要な一手です。

ステップ3:科目情報を入力する

追加する科目の中身を入力します。最低限、科目名と税区分の2つを正しく設定すれば実務上は問題ありません。

設定項目内容
勘定科目名任意の名前(例:「セミナー参加費」)
税区分課税・非課税・対象外などを選択
科目コード任意(管理用途で使用)
メモ使用ルールの覚え書きなど

税区分は後の消費税計算に直結します。消費税区分の考え方消費税の勘定科目と仮払・仮受・未払の仕訳で詳しく整理しています。

ステップ4:[追加]をクリックして保存する

入力できたら[追加]をクリックして保存します。保存後は、仕訳入力画面のプルダウンに新しい科目がすぐ表示されます。

これで手動追加は完了です。実際に1件、仕訳を登録して表示を確認しておくと安心です。

CSVで勘定科目を一括インポートする方法

科目数が多い場合や、他ソフトから移行する場合は、1つずつ手で足すよりCSVでの一括設定が圧倒的に速いです。テンプレートに沿って入力し、まとめてアップロードします。

  1. [設定]→[勘定科目]を開く
  2. 右上の[インポート]をクリック
  3. テンプレートCSVをダウンロードし、必要な科目を入力
  4. ファイルを選択して[アップロード]をクリック

CSVは他ソフトからの移行と相性が良いのが利点です。freeeや弥生で使っていた科目リストを、一括で持ち込みやすくなります。

注意:CSVでインポートする際、既存の科目名を変更すると過去の仕訳や決算書にも影響します。インポート前にバックアップを取ることを強くおすすめします。

補助科目を追加して管理を細分化する

「科目を増やしすぎると一覧が見づらい」——そんなときに効くのが補助科目です。ひとつの勘定科目を、さらに細かく枝分かれさせて管理できます。

勘定科目補助科目
普通預金三菱UFJ銀行、みずほ銀行
売掛金株式会社A、株式会社B
旅費交通費国内出張、海外出張

補助科目の追加手順はシンプルです。

  1. [設定]→[勘定科目]を開く
  2. 対象の勘定科目の[補助科目]をクリック
  3. [+ 補助科目追加]→補助科目名・税区分を入力→[追加]

補助科目を使うと、勘定科目そのものを増やさずに詳細管理ができます。特に複数の銀行口座を持つ場合や、取引先ごとの売掛金管理で威力を発揮します。

科目を増やすか補助科目で枝分かれさせるかは、「決算書の見やすさ」を基準に判断すると迷いません。

AI提案の勘定科目が間違っている場合の修正方法

AIの提案はあくまで「候補」です。実態に合わないときは、その場で直せます。しかも直すこと自体がAIの学習データになり、次回以降の精度が上がります。

仕訳登録時に修正する

取引登録画面でAIの提案科目が表示されたら、プルダウンから正しい科目を選んで上書きします。

正しい科目で登録を続けることで、AIの提案精度がだんだん改善します。最初は手直しが多くても、使い込むほど提案が当たるようになります。

ルールを設定して自動振り分けを固定する

特定の取引先や摘要に対して科目を固定したい場合は、[入力設定]→[自動入力ルール]でルールを登録できます。

ルール化すれば、毎回手で直す手間がなくなります。同じパターンの取引が多い人ほど、早めにルールを組むと後が楽です。

よくある質問

操作中につまずきやすいポイントを、3問にまとめました。

Q1:追加した勘定科目を削除できますか?

仕訳に使用していない科目は削除できます。ただし使用済みの科目は削除できません。その場合は[設定]→[勘定科目]から「使用しない」に設定し、非表示にしてください。

Q2:勘定科目名を変更すると過去の仕訳に影響しますか?

影響します。変更後の科目名が過去の仕訳にもさかのぼって適用されます。決算書の表記も変わるため、変更前に必ず影響範囲を確認してください。

Q3:freeeや弥生から移行した場合、勘定科目の設定はどうなりますか?

マネーフォワードへの移行時は、科目体系を新たに設定する必要があります。CSVインポート機能を使えば、前ソフトの科目リストを一括で移行しやすくなります。

まとめ:マネーフォワードの勘定科目設定を整理する

マネーフォワードの勘定科目設定を、目的別に最後に整理します。

この記事のまとめ
  • 追加・変更の起点は[設定]→[勘定科目]。まずここを開く
  • 1〜2科目なら手動追加、大量・他ソフト移行ならCSV一括が速い
  • AI提案は正しい科目で登録し続けると精度が上がる。自動入力ルールで固定も可能
  • 補助科目で科目を増やさず管理を細分化できる
  • 科目名の変更は過去の仕訳・決算書に遡及。事前のバックアップと確認を忘れない

操作自体は難しくありません。「決算書科目→勘定科目」の2階層を意識して、置き場所を先に決めることが、迷わず設定するいちばんのコツです。

他の会計ソフトでの設定手順や、ソフト選びで迷っている場合は、あわせて読みたいの記事も参考にしてください。


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免責事項

※本記事は会計ソフトの公開情報をもとにした操作手順の整理です。画面仕様は変更される場合があります。最新の操作方法は各公式ヘルプをご確認のうえ、個別の会計処理・税務判断は税理士にご相談ください。


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この記事を書いた人

会計・経理アドバイザー / 中小企業支援コンサルタント

経歴
大学卒業後、会計事務所で10年以上勤務し、法人・個人事業主の会計処理、税務申告、経理業務改善を多数経験。特に「勘定科目の設定・運用」に関して、企業規模や業種ごとに最適化したアドバイスを提供してきた。現在は独立し、経理の効率化や会計初心者向けの研修も実施。

専門分野
・勘定科目の選定・運用ルール作り
・会計ソフト導入と科目設定支援
・経理担当者の教育・研修
・中小企業の経営数字可視化サポート

サイトの目的
「勘定科目は難しい…」という声をなくし、初心者でも迷わず正しい科目選択ができるようにすること。具体例・図解・テンプレートを用いて、経理や会計業務の現場で即使える情報を発信しています。

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